北東アジアの歴史

■世界最古の土器は日本〜アムール川流域(オシポフカ文化)で発見されており、紀元前10000〜11000年と推定されている。

■北東アジアの新石器文化のうち、極東平底土器文化、櫛文(チュルムン)文化は古アジア系、先島石器文化はオーストロネシア系だと考えられている。縄文文化(+沖縄貝塚文化)の系統は不詳だが、古アジア系、オーストロネシア系双方との関係が指摘されている。

■紀元前1000年ごろ、ツングース系の文化が北から朝鮮半島に流入し、櫛文文化と混合して古朝鮮文化が形成される。これが現在の韓国・朝鮮文化につながっている。この文化がさらに紀元前400年ごろ西日本に流入し、縄文文化と混合して弥生文化が形成される。これが現在の日本文化につながっている。

■弥生文化はかなり速い速度で東北日本まで広がったが、北海道以北には伝わらず、これらの地域では続縄文文化が続いた。これが現在のアイヌ文化につながっている。

■いっぽう、九州から南下した弥生文化は10世紀ごろようやく沖縄に浸透し、13世紀には先島まで到達した。

(2005-10-24 修正/文:蛭川立)