縄文の巫女?

 

■40歳前後の女性。左腕にイタボガキ製の腕輪をはめ、頭に鉢をかぶせられて埋葬されていた。足首の変形は、しゃがむ姿勢が多かったことを示している。

■貝製の腕輪とともに葬られるのはほとんどが成人女性で、しかし全女性のうちの2〜3%にすぎない。貝輪は、内径からみても着脱は簡単ではなさそうで、ある継続的な身分、おそらくはシャーマンをあらわす印だったのではないかと考えられる。

縄文中期後葉 西暦紀元前2000年

千葉県さら坊貝塚 千葉市立加曽利貝塚博物館

(関心をもたれた方には、ぜひリンク先の遺跡・博物館に足を運び、実物をご覧になることをおすすめします。(→縄文の遺跡地図))

| 蛭川研究室 | 仮想人類学博物館 |

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