石棒
■勃起した男性器をリアルにかたどっている。勃起していてもなお亀頭に半分ぐらい皮が被っているとすると、縄文文化には割礼のような習慣はなかったといえる。
■あるいは、尿道口が彫り込まれている方向をみると、これは上に向かって勃起しているのではなく、右か左に曲がっているのかもしれないが、そのように造られた意図は謎である。(インドネシアのバリ・ヒンドゥーでは、邪悪な(左の)呪術を使う神、ビマの男根は左に曲がっている形で描かれる。)
■石棒も土偶と同様、意図的に壊されたような形跡があるものが多い。この石棒も真ん中から折れた状態で出土した。
縄文時代後期〜晩期 西暦紀元前2000-300年
新潟県籠峰遺跡 中郷村教育委員会
(関心をもたれた方には、ぜひリンク先の遺跡・博物館に足を運び、実物をご覧になることをおすすめします。(→縄文の遺跡地図))