「金縛り」
「金縛り」(睡眠麻痺 Sleep Paralysis)は、おもに睡眠と覚醒の中間状態で起こる。睡眠が不規則なときや疲労しているときに起きやすい。
18歳 男性 学生
高校生のときに、一度だけ金縛りのような体験をしたことがある。その夜は、いつになくなかなか寝付けず、布団の中で寝返りを繰り返していた。そして、また寝返りを打とうとすると、自分の体が動かなくなっていることに気づいた。もしかしたら、これが金縛りではないかと思い、多少の恐怖を感じた。しかし、疲れているときには、そういう現象が起こりやすいという話を聞いたことがあったので、恐怖心はすぐ薄れ、それと同時に、体も動くようになっていた。気がつくと、朝になっていた。
(聞き取り:瀧桂太、2004年12月)
19歳 男性 学生
1〜2週間ほど前に金縛りの体験をした。
当日は午前4時くらいまで起きていたのだが、その後少し寝ようと思って寝た後に、ふと目を覚ましたら体が動かすことができなかった。金縛りの最中は体が動かせなかったが、他のこと(押さえつけられているような感覚など)は感じなかった。
また、二日連続でこのような金縛りの体験をした。
(聞き取り 駒崎宣之 2004年12月)
金縛りは、激しい運動などで身体が疲労しているとき、試験勉強などでストレスを感じているときにも起こりやすい。
21歳 男性 学生
高2の頃、野球部員として頑張っていた日のこと。いつもより激しい練習の後、自宅に帰ってすぐに眠りについた。午前四時ごろ、突然目がさめた。だが、体が動かなかった。知識として、脳は起きているが体は寝ている状態、だというのは知っていたが、その最中は、本当に怖くて正常ではいられなかった。それ以来、まだ同じ体験はしていない。
(聞き取り:羽田圭介、2004年12月)
19歳 男性 学生
中学生のころ何度か金縛りにあったことがある。その時に特に何かを見たり、感じたりすることはなく、漠然と体が動かないだけだった。陸上部に所属していて練習ですごく疲れている時に起こった気がする。TVなどで金縛りは筋肉の疲れなどにより起こることが科学的に立証されていると聞き、恐怖などはあまり感じなかった。
(聞き取り:佐藤隆行、2004年12月)
19歳 女性 学生
高校二年生のとき、一度金縛りにあった。連日の模試や定期試験で疲れていた。夜中に目が覚めると体が動かない。耳に、飛行機に乗ったときのような高圧感があった。目は開いていたが、手足の末端が痺れた状態が何十秒か続いた。その状態は1分程度で解消された。しかし、誰かが上に乗っていたとか、変なものを見たということはなかった。
金縛りとは、その人のとらえかた次第で、霊的なものにもなるし、単なる感覚的な現象に終わる場合もあると思う。そして、このように体が硬直するのは、精神、身体のいずれかもしくは両方が疲れているときに起こりやすいということだ。たまたまそういった状況下で体が硬直すると、人は「金縛りにあった」と感じるのかもしれないと思った。
(聞き取り:山口美香、2004年12月)
19歳 女性
数年前、普段通り寝ていたとき、金縛りにあった夢を見た。そして、目が覚め、起きようとしたところ、体がベッドに縛り付けられたように、まったくそこから動けなかった。2、3分で金縛りは解け、何事もなかったかのように動けた。
しかしそれ以来、半年に一回くらいのペースで同じような現象におそわれる。
初めて金縛りにあった時期は、ちょうど高校に入学したり、初めてアルバイトを始めた年だった。だから、もしかしたら慣れない環境に対するストレスが、金縛りという現象を引き起こしているのだろうか。
(聞き取り:瀬尾美香子、2004年12月)
机の上、コタツの中など、布団以外の場所での浅い眠りが金縛りを引き起こすこともある。
19歳 女性 学生
以前、金縛りによく悩まされた。特に高校生時代に頻繁に起こった。しかし、経験する金縛りのパターンはほとんどいつも同じで、勉強している時に少し眠くなって机に伏せて寝てしまった時に起こる。寝た後、起きようとする意識ははっきりとあるのだが、いくら体に力を入れても起き上がれないのである。なんとかして起き上がろうと体に力を入れ続け、金縛りと30秒くらい格闘した後に急にガバッと起き上がるというパターンだ。非常に体に力を入れて格闘していたせいか、この後はハーハーと呼吸が乱れることも少なくない。
このように机に伏せて寝てしまったときは何度か金縛りを経験したが、布団に入ってぐっすり眠っている時にはほとんど金縛りの経験はない。この事から考えると、浅い眠りの時にこそ金縛りを経験しやすいのではないかと推測できる。
(聞き取り:辺見香菜子、2004年12月)
20歳 男性 学生
何回か金縛りにあったことがあるが、もっとも最近は去年の冬だった。
学校から帰ってコタツで寝ていたらいきなり体が動かなくなった。足の上に何かが乗っている気配はあるのだが目を開けることが出来ないので何かはわからなかった。金縛りにあうことは1回や2回ではなかったため気にせずに眠ろうとした。
(聞き取り 山口絵梨)
旅先などで起こるケースもある。
20歳 男性 学生
1年ほど前の事だが、金縛りにかかった事がある。そのときは友人3人と旅行に行っていて、その旅先の旅館で金縛りにかかった。
夜中、ふと目が覚めたのだが、何かのどを締め付けられているような感覚がした。なんだろうと思い、手を当てようとするが、手が動かない。助けを求めて声をあげようとしたのだが、声も出ない。何がなんだかわからなく、恐怖で脅えきっていたが、気づいたら朝になっていた。
後で友人に金縛りのことを話してみたが、自分以外は何もなかったらしい。後にも先にも金縛りにかかったのはこの1回きりである。いまだに不思議でならない。
(聞き取り:遠藤誠 2004年12月)
身体が動かないだけでなく、溶けていくような感じがすることもある。
20歳男性 学生
高校生の時よく金縛りになることがあった。金縛りは、意識はあるけれど体が動かなく、声も出ないが目だけが動く状態。意識といっても朦朧とした感じで、上手く表現できないが、必死に力を入れようとすると体が溶けていくように感じる。先入観からか嫌な感じはあり、自分の体が重く感じるというよりは空間全体の空気が重いように感じる。また、はっきりとは覚えていないが、金縛りにあいながら夢をみることもある。
今もたまに金縛りにあうことがあるが、経験するにつれ慣れてきた。自分以外の家族は全く経験したことがないため、なぜ自分ばかり金縛りにあうのか不思議に感じる。
(聞き取り:市川裕也、2004年12月)
雑音のような音が聞こえることもある。
20歳 女性 学生
中学三年のときに、金縛りにあった。夜中、寝ているときに突然、体が動かなくなった。びっくりして、頑張って指先などを動かそうとしたが、動かず、同時に、机を手のひらでたたくような、大きなバンバンという音が聞こえた。しばらくすると音は遠くなっていき、聞こえなくなると金縛りも解けた。そのあとしばらくは怖くて眠れなかった。
親に言うと、疲れていたのではないかと言われた。今思うと、確かに当時は高校受験の追い込み期で、すごく疲れがたまっていたから、それで金縛りにあったのかもしれない。それが怖かったので、その後は夜中に小さな音でラジオをかけたり、部屋を真っ暗にしないで小さなライトをつけて寝たりした。その後は、たまに寝ていて体がつりそうになる程度のことはあるが、あそこまではっきりとした金縛りにあった記憶はない。
(聞き取り:藤代恵美、2004年12月)
19歳 女性
12月半ばに金縛りを経験した。今までに似たような経験を1度したことがある。いつかははっきりしないが、その経験をした時は、胸のあたりがやや苦しくなったような気がした。もしかしたらこれも金縛りなのだろうか?今回はおでこを抑えられて耳鳴りがした。とりあえず体に起こったことはそれだけで、別に何かが見えたりしたわけではなかった。
身の回りでは、金縛りに時々なる、という友達はいる。しかし親、親戚から、そういった話は聞いたことはない。
金縛りが起こった理由を自分なりに分析してみると、当時、私はいろいろ学校生活で悩んでいた。サークルとか試験とか、やらなければならないことが出来ないで、ストレスがたまっていた。多分これが原因なのだろうと思う。
つい最近まで、金縛りなんて、と軽く見ていたが実際に体験すると正直、怖かった。体験後も体質に変化はない。健康状態も現在は当時よりも良いと思う。
(聞き取り:田中俊行、2004年12月)
まれに、雑音ではなく音楽のような音が聞こえることもある。
19歳 男性 学生
中学生の頃、野球部に所属していたのだが、夏の厳しい練習のあった日の夜中、金縛りにあった。ある時期に集中的に4、5回あり、その前後にはまったくなかった。
突然目が覚めて金縛りにあっていることに気づくのだが、手足の指先だけはわずかに動かせた。何かにのっかかられている感覚はなかった。枕に耳がついている時は、枕の方から聞き慣れない音楽のようなものが微かに感じられた。テレビ、ラジオ等はつけていなかった。金縛りから解けた瞬間、体全体にどっと疲労感が襲いかかった。
(聞き取り:大戸正樹、2004年12月)
金縛りは十代後半に多い現象で、それを過ぎると収まっていくことが多い。
21歳 女性 学生
高校生のころはよく金縛りになった。初めて金縛りになったのは高校一年生のときで、それからは週に3、4回の頻度でなるようになった。
金縛りになっているときは指一本動かすことができない。それでも一生懸命動かそうとして、少しでも指が動くと体の自由がきくようになる。目は薄く開いているときと、閉じているときがある。耳鳴りがするときもあるし、赤ちゃんの鳴き声や、ドンドンドンドン、というロッカーをたたくような音が聞こえるときもある。
金縛りは高校二年生の頃からだんだん回数が減っていき、大学に入ってからは、まったくなくなった。
(聞き取り:飯塚恵美、2004年12月)
47歳 女性 主婦
20歳ぐらいの時に2回だけ金縛りを体験した。誰かが上に乗っかっているような感じがして、助けを呼ぼうとしても、全く声が出ず、非常に苦しい思いをした。しかし、それ以降は金縛りは全く起こっていない。
(聞き取り:樽見英里 2004年 12月)
金縛り体験が最初に起こった年齢(紫)と、もっとも頻繁に起こった年齢(黄)をグラフにしてみると以下のようになる。
金縛り中には人の気配が感じられることも多い。
18才 女性 学生
初めて金縛りにあったのは小4の時だった。夜中に突然目が覚め、布団の上で飛び起きて、そのまま動けなくなった。体全体が動けなくなって息もできず声も出せなかった。階段の踊り場のような風景が見え、黒いかたまり、黒い男の人みたいなものが近づいてきた。怖くて、逃げよう、助けを求めようとしたが、体が動かず声も出なかった。気がついたら全身汗びっしょりだった。
(聞き取り:蛭田愛子、2004年12月)
18歳 女性 学生
割と何度か金縛りになったことがある。夜寝ているときに不意に目が覚めて、その時は「なぜ目覚めたんだろう?」と不思議に思って周りを見渡そうとすると、体が動かないことに気付く、と言うパターンがほとんどである。気付いても、なぜだかジタバタしようとは思わない。
1回か2回だけ、人に見られていると感じたことがあった。誰かがドアを開け、部屋に入ってくるのを感じた。そのままゆっくりとベッドのほうに近づいて、上から見下ろしているのがわかった。非常に恐くて、でも動けなくてやばいかんじがして、首を勢いをつけて動かして、やっと金縛りがとけ、見られている感じもなくなる。
金縛りはある日突然なるようになった。疲れなどの特にきっかけがあったわけではなく、また、金縛りにあいやすい家系というわけでもない。
(聞き取り:小山 由梨、2004年12月)
人の気配と重さの両方で、人が乗っているように感じられることもある。
50歳 女性
夫が出張で、1階の寝室で一人眠っていた。夜中に寝苦しさを感じて目が覚めると身体が動かない。また金縛りかと思い一生懸命お祈りしていると、足元にズシッと重みを感じた。嫌だ、恐いと思いながらも消えてくれるように祈っているのに、あろうことかその重みは身体を這うように次第に上へとあがってきた。あまりのことに気が遠くなった。そして、ついに胸元近くまできたとき、思い切ってそのものを掴んだ。それは人間の髪であった。その感触と現実感に恐怖心がピークに達した時、金縛りは解け、その重みもなくなった。そのまま意識が遠のいていった。
いまだに金縛りにかかる理由がわからない。
(聞き取り、梶浦雅人)
人の姿が見えることもある。
20歳 男性 学生
中学二年生の頃に初めて金縛りにかかった。その時は、寝ている時にちょっと目を覚まして、目が覚めて枕元に誰か座っている感じがした。その枕元に座っていたのはおばあちゃんみたいな人だった感じがして、寒気を感じた。怖くなって大声を出したくなったが、体の使い方を忘れた感じになってしまっていた。体が動かなくてどうしようもなくて、目をつぶっているしかなかった。その後何分かしたら眠ってしまっていた。
高校一年生の頃にも金縛りにあったことがあるのだが、両方に共通するのはひどく疲れているときになるということだ。しかし大学生になってからは金縛りにかかることも無くなった。たぶんおそらく当時は、勉強に部活に忙しく生活していたため、それが原因で金縛りにかかったのだと思う。
(聞き取り:山下哲矢、2004年12月)
見えるものがふつうの人間とは違うこともある。
20歳 男性 学生
福岡の実家での出来事。実家はマンションで、通路に面した部屋である。だから、通路に誰かがいれば、音と気配ですぐわかる。
ある日、夜中ふと、誰かが通路を歩いてる音で目が覚めた。今、何時だろう、と思って時計を見ようとしても、体が動かない。金縛りかなぁ、と思いながらボンヤリしていたら、外の足音が我が家の前で止まり、ひと呼吸おいて、家の中に入ってきた。そして、そうこうしているうちに、僕の部屋に、さらにはベッドの脇にまで気配がやってきたのである。目を開けたら、すごく細長い男の人が、これまたすごく細長い手を伸ばして、僕の頭にかざしてきたのである。そのせいかはわからないが、次の日は頭痛に悩まされた。
ついでに、同じマンションに住む同級生はしょっちゅう金縛りに襲われていて、毎回赤い服を着た赤子が部屋の隅に転がってるのが、見えるらしい。
(聞き取り:中島大介、2004年12月)
日本では、金縛りは死者の霊魂によるものだとする観念があり、若い人の間でも一般的である。
21歳 女性 学生
中学3年生の秋に一回だけ金縛りになったことがある。
夜、寝ていたら急に目が覚めて、体がすごく重く感じた。体を動かそうとしても、動かすことが出来ず、これが金縛りなのかなと思った。時間は5分くらいだったと思う。その間ずっと頭で「動け」と思っていたが、まったく動けなかった。脳からの伝達がうまく体に伝わらなかったみたいだった。
母や弟は、なにか「霊的なもの」を感じることはあるらしいが、まさか自分が体験するとは思わなかった。
その翌日、新聞を読んでいたら、前の日に市内で小学生が事故にあったという記事を見た。いつもなら、そのまま受け流すのだろうが、昨日金縛りにあったことで、なにか因果関係があったのかと思った。
(聞き取り:岡村美穂、2004年12月)
19歳 女性 学生
昔から霊感が多少強い方で高校生の頃、特に受験を間近に控えていた頃によく金縛りを体験した。
その中でもとくによく覚えているのは、高校三年生の時の体験である。塾から疲れて帰ってきた夜に、ふと目が目覚めたら体がとても重く感じた。今何時なのか確かめようとして携帯電話を取ろうとしたら体が動かなかった。その時突然、鍵をかけたはずの窓が開く音がして、そして遠くから鈴のような音がしてきた。私の上に何か重いものが乗っているような気がしたが、怖かったのでずっと目をつぶっていてそれを確認することはできなかった。その後金縛りはだいたい3分ほど続いたが、その3分がとても長く感じた。体が動くようになってから窓を確かめたが鍵はしっかり締まっていた。
最近はあまり金縛りを体験しなくなったが、疲れているときは時々体が金縛りに似たような重さを感じる事がある。金縛りは霊的な現象なのか、ただの肉体的な現象なのかは分からないが、私はこの二つの現象が何らかの条件でそろった時起こるのではないかと考えている。
19歳 男性 学生
高校の頃に一度だけ金縛りにあった。特に疲れていたわけでもないと思う。いつもと同じ生活を送っていた。そして、いつものように眠った。朝方、ふと目が覚めると体が一切動かない。しかし、目と意識だけはハッキリしていた。しかし、体のどこも動かない。その後、1分程でなおった。長い間金縛りにあっていたように感じた。なった直後はパニックに陥った。しかし、よく聞く話のような、誰かがいたというようなことはなかった。
金縛りとは、霊的な現象であるものもあると思う。しかし、もしかしたら意識はあっても脳は完全に起きていないことと同時に、体が動かないことのパニックが加わり様々に作用しているのかもしれないと思う。
(聞き取り:堀江秀輔、2004年12月)
金縛りを解く方法を自分で工夫している人もいる。
22歳 女性 学生
高校に入学した頃から毎日のように金縛りにあっていた。
金縛りにあうと、体が重くなり息をするのも辛くなる。感覚としては、体が沈んでいき、地面にめり込む感じがする。幽体離脱も経験したことがあるが、幽体離脱は体がフワフワ浮く感じで、とても気持ちが良いとさえ思った。しかし、金縛りはまったく正反対で苦しさが感覚のほとんどだった。
こういう体験がとても多いので、金縛りを解く方法も発明した。金縛りになると焦る人も多いのだが、そこで焦らずゆっくり体の一部(右足だけとか)を動かそうとしてみる。そこでその一部が動いた瞬間、金縛りは解ける。大体、左足を動かそうとする。足のほうが動きやすいような気がするので。
金縛りは脳がしっかりと覚醒してないことによって起こるそうで、私も霊は信じたくないので(その割にはよくそういった体験に逢うのだが・・・)脳のせいだと思うことにしている。
(聞き取り 山崎 優 2004年 12月)
金縛りから体外離脱体験(いわゆる幽体離脱)が起こることもある。
20才 男性 学生
中学生になり部活を始めたころから金縛りを体験するようになった。金縛りは2週間に1回程度、金縛りにあったのを忘れたころにかかる。特に疲労がたまっている日の夜に多い。また、熱を出して寝込んでいる日は毎晩金縛りにあうこともある。一番多く金縛りにあったのは、浪人していた頃。予備校の寮に住んでいて慣れない寝床だったせいか。
じっさいに金縛りにあっている間は、記憶ははっきりとしていて、自分がいまいる場所などのも認識している。しかし、体に数百キロもの錘が圧しかかっているかのように、身動きがとれない。その状態がしばらく続いたら体はもとの状態にもどる。
まれに金縛りの時に幻覚を見るときがある。見たことのない老婆がひどい形相でうえから圧しかかっているときや、天井がだんだん自分に近づいてくることもあった。どれも幻覚とはいえないくらいリアルなのだが、後になって科学的に考えれば幻覚としかいいようがない。
今でも金縛りにはあう。
(聞き取り:大沢孝徳 2004年12月)
19歳 女性 学生
金縛りにあったことがある。体が動かなくなり宙に浮いたような感覚をおぼえ、寝ている自分を上から見下ろしたような感じになる。これはなったことがある人にしか分からない感覚だと思う。
(聞き取り:穂積 舞子、2004年12月)