普通ではないかもしれない、たぶん普通ではない。そういうモバイル活用術です。

　出張先のホテルで、ノートパソコンで音楽を再生して楽しもうとすると、ノートパソコンのスピーカーの音質が気になります。

　時代の進歩とともに、音の再生技術は格段に向上しているはずなのに、デジタル家電については、ときどき、明らかに音質の低下が見られます。

　小型のスピーカーセットを持っていけば、ノートＰＣでもいい音楽を楽しめるとわかっていても、出張では、できるだけ荷物を減らしたいので、わざわざスピーカーまで持っていくのは面倒です。よほどの長期滞在でもない限り、そういう面倒は避けたいです。

　しかし、いい音楽は、いい音質で聴きたい！
　そもそも、なぜノートＰＣは音質が悪いのでしょう？　そう、スピーカーが小さいからですね？

　上の写真は、Panasonic のレッツノート CF-W4 です。矢印のところに穴が開いていて、その下にある小型のスピーカーから音が出ます。どう見ても、高い音しか再生できそうもありません。
　小さいスピーカーは高音の再生はできるが、中音域はうまく再生できない、ましてや低音域は無理。低音域を再生するには、大きなスピーカーが必要。。。。　そう思っている人が多いでしょう。しかし、大きさと言っても、スピーカーの直径の大きさが重要ということではありません。

　そこで、ホテルの客室にあるガラスのコップを逆さにして、スピーカーの穴の上にかぶせてみました。

　すると、なんと、これだけで音質が大幅に改善されるのです！

　少しこもった感じの音になりますが、そのおかげで、熱雑音のようなサーという雑音が聞こえなくなり、さらに、今まで聞こえにくかった中音域の音が、よく聞こえるようになります！　コップをかぶせるだけで、手軽にノートＰＣの音質を（ちょっとだけ）改善できるのです。

　でも、これでは、まだ重低音は聞こえません。そこで、コップをもうちょっと大きいものに変えてみました。
　客室備え付けの湯沸しがあったので、その金属カップを使ってみます。

　コップのときよりも、さらに音質が向上します。

　それならもっと大きな物を！　と、今度はゴミ箱をかぶせてみました。

　残念ながら、ゴミ箱は、ほとんど音質改善効果がありませんでした（笑）。

　皆さんも、いろいろな物をスピーカーにかぶせて、音質改善効果を調べてみましょう。
　重低音まで再生可能な方法が見つかったら、ぜひご連絡を！


　小久保秀之　２００７．１１．２

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