破断強度試験の荷重歪曲線で歪率50%まではタピオカ澱粉のみやや荷重が低い傾向を示した。また、歪率80%以降では、タピオカ澱粉では荷重は低下せず、降伏点を示した。馬鈴薯では破断後荷重低下がみられた。以上より、タピオカ澱粉を添加することでもっちりとした食感となったと考えられる。動画撮影の結果、プランジャーでの圧縮によりうどんが変形していく様子が観察された。麺の側面からの撮影では、うどんが変形し始める点(A)と、プランジャーがうどんに接触している上部の点(B)を直線で結んだ傾き(B/A)を算出した。下側からの撮影では、麺の直径方向の伸び率(変形後b/変形前a)を算出した。タピオカ澱粉では、傾きや伸び率がともに上昇し続け、亀裂が入らず、力が抜けにくいと考えられた。このことから、破断強度試験で荷重が低下せず、降伏点を示し、もっちりとした食感になったと考えられる。