焼成後のケーキの高さはPLA2添加>無添加であった。官能評価の結果、口どけの良さはPLA2添加>無添加であった。リゾ化率はPLA2添加>無添加であった。バッターの粘度はPLA2添加>無添加であった。比重はPLA2添加<無添加であった。さらに、バッターのCLSM観察、ケーキのSEM観察の結果、油滴粒子の数はPLA2添加>無添加、油滴粒子の大きさはPLA2添加<無添加であった。以上の結果より、酵素添加によりリゾレシチンが増加、バッターの油滴粒子が小さく数が多くなり、粘度が増加し、気泡保持能が向上したため、焼成時に膨らんだと考えられた。さらに、圧縮時のケーキの物性測定と構造観察の結果についても報告し、口どけが良くなるメカニズムについても考察する。