破断強度試験の結果、ドウはA>B>Cの順にかたかった。未変形ドウの走査型電子顕微鏡観察ではタンパク質ネットワーク連続相に違いが見られた。A,Cには密な構造が、Bには粗い構造が見られた。かたさが異なっていても類似した構造をとっており、両者に相関は認められなかった。一方、ドウを引っ張った伸展構造の電子顕微鏡観察の結果、Aには太い繊維状のまとまりや膜状になった構造が、CにはAよりも厚い膜状の構造が、Bには細い繊維状の構造が見られた。変形による構造変化の結果、A, B, Cそれぞれで違った構造を示すことが明らかになった。これら変形構造の違いと破断強度試験のパラメーターとの相関、さらに加工適性との関係を考察する。