小麦粉100部に素材(無添加,NaCl,GO,TG)を水40部に溶かして加え、混捏、熟成、圧延、切り出して4種のうどんを作成した。生麺、茹麺を実験に用いた。物性測定では、破断強度試験(茹麺)と引張強度試験(生麺)を行った。構造観察は走査型電子顕微鏡で行った。
【結果】茹麺の破断強度試験の結果、破断歪率は無添加が低く、破断荷重は酵素添加>NaCl>無添加の順に高かった。もろさ荷重はGOが低かった。このことから、酵素添加により、食感が変化し、特にGO添加によりもっちりとした食感になると考えられる。生麺の引張試験においては、伸び率が酵素添加により低下した。構造観察から、酵素添加によりがグルテンの構造が変化することが明らかとなった。さらに、TGとGOによるグルテン構造の違いについても報告する。
1) 2018年日本食品科学工学会第65回大会 要旨集p85