官能評価の結果、QDA法で (A)が有意にクリーミーな食感であった。また主成分分析の結果、“クリーミー”は第1主成分として「舌触りのなめらかさ」と正の相関があり、第2主成分として「粘り」と正の相関があった。TI法では一噛み目以降にクリーミーが高くなった。これは咀嚼後半の知覚食感を想定したものである「舌触りのなめらかさ」と「粘り」が重要であることと一致した。また、TDS法では(A)で早期に「均一さ」を感じる人の割合が有意に高かった。これは構造観察において、破壊による(A)の破片が最も細かかったことと相関があった。さらに、破壊過程での物性変化と破壊ヨーグルトの微細構造を報告し、「クリーミー食感」との関係について考察する。
1)日下ら、日本食品科学工学会 第62回大会講演集、p.73(2015)2Ap5