市販のプレーンヨーグルトに異なる濃度(0,0.5,1,2,4%)でスクロースを添加・攪拌し、糖添加ヨーグルトを作成した。これら5サンプルを用い、「クリーミー風味」「甘味」「酸味」の3項目について、シェフェの一対比較法による評価を行った。また、糖添加がヨーグルトの物性に与える影響を調べるために、レオメーターを用いた動的粘弾性試験(歪スイープ試験)を行った。
【結果および考察】動的粘弾性試験の結果、歪率1%時のG’の値には有意差が見られなかった。この事から、糖添加による物性変化が無いことが確認された。官能評価の結果、添加糖濃度が高い方が「クリーミー風味」「甘味」が高く、「酸味」は低かった。しかし、添加糖濃度0%と0.5%を比較すると、「甘味」「酸味」では有意差が無く弁別閾以下であったが、「クリーミー風味」では有意差が見られた。添加糖濃度1%と2%を比較、2%と4%を比較すると、「甘味」「酸味」では有意差が見られたが、「クリーミー風味」では有意差は見られなかった。以上の結果から、甘味・酸味を変化させることなく、クリーミー風味の増大が可能であることが明らかになった。