物性測定の結果、75:25はゼラチン単独と、25:75は寒天単独と似たような傾向を示したのに対し、50:50はゼラチン単独と寒天単独両方の傾向を示し、破断強度試験での歪率75%までにかかる総エネルギーが最も低かった。未破壊時微細構造観察ではゼラチン単独以外の全てのプリンに25:75>50:50>75:25の割合で繊維状の構造が観察された。破壊時では250倍で全てのプリンに亀裂が観察され、亀裂のサイズは寒天単独>25:75>ゼラチン単独>75:25、50:50であり、50:50が最も亀裂が小さかった。さらに、亀裂を高倍率で観察するとゼラチン単独と75:25でのみ亀裂の先端でタンパク質が伸びた構造が観察された。官能評価の結果、“やわらかさ”、“くずれやすさ”、“くちどけ”、“ながれやすさ”は50:50、 “ねばり”はゼラチン単独、“ざらつき”は寒天単独が最も高い評価となった。これらの物性・構造・官能評価の関係性について考察する。