官能評価の結果、最も優れた食感と評価されたのは生のサンプルであり、続いて乾燥、無処理、ボイルとなった。中でも乾燥サンプルは生のサンプルに非常に近い食感で、食感の良い生と乾燥・悪い無処理とボイルで二つのグループに分けられた。物性測定の結果でも生と乾燥・無処理とボイルの二つのグループで異なる破断曲線が得られた。構造観察では生のサンプルから乾燥、無処理、ボイルの順に細胞構造が破壊されていく様子が観察できた。
以上より、各冷凍前処理がタマネギに与える影響と、それに伴う食感の変化を力学的要因・構造的要因から考察する。