ペクチン添加グミでは、ゼラチングミに比べ破断試験において低歪率で高い応力を示した。同様に、粘弾性測定においてもG’、G”ともに高い値を示した。また、破断歪率及び破断応力はゼラチングミに比べそれぞれ低下した。これは、顕微鏡観察の結果より、ペクチン添加グミでは粗いネットワークとなり亀裂が生じやすくなったためと考えられる。また、アラビアガム添加グミでは、ゼラチングミに比べ破断応力が増加した。これは、顕微鏡観察の結果より、ゼラチンネットワーク密度が増加したためと考えられる。以上の様に、ゼラチンベースのグミキャンディに2種の多糖類を添加することで、タンパク質と多糖類の異なる形態の相分離構造を生じ、その結果破断特性に影響を及ぼしたと考えられる。