官能評価の結果、サンプル(A)(C)が有意にクリーミーな食感であった。主成分分析の結果、”クリーミー”は、やわらかく、舌触りがなめらかで(構造が細かい)、口当たりがなめらかで(広がりやすい)、粘りのある食感であることが明らかになった。
物性測定の結果、破断強度試験の応力-歪曲線では、(B)の破断応力が最も高かった。このときの様子を動画撮影したところ、(C)は圧縮中の底面の広がりが最も大きく、一方、(B)は圧縮途中で大きな亀裂を生じた。また、テクスチャー解析試験では、(A)>(C)>(B)の順で付着性が高かった。
構造観察の結果、破壊による巨視的観察では、(A)(C)の破片サイズが小さく、(B)は大きかった。さらに、微細構造の変化についても報告し、市販プリンの「クリーミー食感」と破壊物性・構造の関係について考察する。