官能評価の結果を主成分分析すると、第1主成分には力学的要素、第2主成分には幾何学的要素が関係していると考えられた。Aは第1主成分が負、第2主成分が正となり、第1主成分を挟んでB、C、Dと線対称の位置関係となった。Aはかたく、粒が大きいザクザク食感となり、CとDは、くずれやすく、付着性があり密な構造と関係があることが明らかとなった。BはAとC、Dの中間の性質を持つことが考えられた。次に、一噛み目のかたさに着目した結果、破断強度試験の最大荷重と有意な正の相関が見られ、官能評価の結果と一致した。構造観察の結果から、空隙率の大きさと官能評価の構造の疎密に正の相関が見られた。破壊に着目したAE試験の結果についても考察する。