採点法の結果、(A)、(B)が有意に口どけの良い食感であり、(A)、(C)が有意に濃厚な風味であった。食感のTDS法の結果、(A)は「とける」を早期に感じる人の割合が高く、(C)は「終了」を選択する時間が遅い人の割合が高かった。このように、食感では曲線は似ていたが、時系列変化する時間に違いが見られた。また、風味のTDS法の結果、(A)は「ミルク」を早期に感じる人の割合が高く、(B)は「終了」を選択する時間が遅い人の割合が高く、(C)は早期に「甘味」を感じる人の割合が高かった。このように、風味では3種類で異なる曲線が得られた。
これらの食感と風味のTDS法の結果から、口どけ食感と濃厚風味に影響する要素を考察する。