センター長挨拶

環境法センター長 柳 憲一郎









 環境法あるいは環境政策における法的評価、政策的評価には、不可避的に自然科学の知見、評価を基礎とするから、科学の基礎的な思考方法を学ぶことが望ましい。法科大学院での教育等でもこの点は難しいので、授業の中で部分的に科学者の参加による授業あるいは測定、分析等に関する現場に学生を連れ出しながら実地見聞による皮膚感覚で学ぶ大切さを強調している。環境法の教育と研究の場では、既存の学問分野が数十年から一世紀をかけて築きあげてきたものと同じ程度の域に達するには十年一期で数十年のタイムスパンを要すると思われる。また、このような法制度システム全般にわたる研究には、関連科学との地道な共同作業が不可欠であり、私にとって、いまだ日暮れて道遠しの感があるが、現在までの到達点を一里塚として歩みを続けたいと強く思っている。