第18回 明治大学シェイクスピアプロジェクト ロミオとジュリエット
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44明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)第18回公演『ロミオとジュリエット』の開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。未だ終息をみない新型コロナウイルス感染症は、地球規模で大きな影響を及ぼしており、人々は叡智を出しあって「Withコロナ」時代の新たな生活様式を確立しようと試行錯誤しています。演劇界も公演の延期や中止などで大きな打撃を受けていると聞き及んでおり、本学の創設140周年を記念し、史上初めて開催する予定であった「地方公演」も、やむなくオンライン配信に変更となりました。しかしながら、落胆には及びません。「デジタルネイティブ世代」と評される若いMSPメンバーの皆さんは、事実、昨年の公演『じゃじゃ馬ならし』を巧みに創り上げ、そのオンライン配信は累計再生回数1万回を突破、例年以上に多くの方々にMSPのシェイクスピアの世界をお届けすることができたのですから。ピンチをチャンスに変えた明大生の底力を改めて見た気がしております。観劇の醍醐味の一つは、演者の迫真の演技や躍動感を劇場で共有することにありますが、時間と場所を問わないオンライン配信と組み合わせることにより、ニューノーマルにふさわしい観劇のあり方を皆さんの若い感性で発展させてください。さて,今年度の演目は、『ロミオとジュリエット』と伺っております。誰もが知るシェイクスピアの不朽の名作を学生翻訳チーム(コラプターズ)が独自に翻訳、これをもとにどのような上演台本が生まれたのかも毎回の楽しみです。今回、地方公演の実現が叶わなかたことは甚だ残念ではございますが、アカデミーホールでの本公演とオンライン配信を通じて、より多くの皆さまにMSPの演劇が届くことを心から願っています。最後になりましたが、この公演が明大生の飛躍の契機となり、実り多い成果を生み出すと祈念するとともに、コロナ禍の厳しい状況にも関わりませず、今回の公演の実現に尽力いただいた関係者の皆さまと公演をご観劇いただきます皆さまへ心から感謝申し上げ、結びの言葉とさせていただきます。明治大学シェイクスピアプロジェクト公演に向けてGreetings

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