第18回 明治大学シェイクスピアプロジェクト ロミオとジュリエット
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  今年は不朽の名作『ロミオとジュリエット』への挑戦。 数年ぶりですが、殺陣の指導として関わる事ができました。今回の難敵は「時間」でした。 新型感染症の影響を受けて、9月頭に指導依頼を受けてから何度か延期を繰り返し、やっと叶ったのが一月後。 一ヶ月のリスクを抱え限られた時間の中で、どこまで伝えられるのか…。 しかし、それは杞憂に終わりました。 こちらが求めるものを軽く飛び越え、更にその先に見える世界を必死に手繰りよせようとするエネルギーに圧倒されました。 更に、今回の殺陣のシーンのほとんどは学生の手で構成、振り付けをしております。 演出の意図、シーンの意味、各キャラクターの心情を踏まえ、より深みのある一手を生み出しています。 この時世の中、公演を打つという決断、全員がひと所に集まる事が難しい中でも、心を繋ぎ前に進む決意。 純粋に彼らの手で作り上げたMSP版『ロミオとジュリエット』を、最終最後までお楽しみください。 最後まで演じ切りましたら、万雷の拍手をもって最大の祝福をお願いいたします。(すずき としのり) '99年扉座入団。俳優。〈最近の主な外部出演〉Arts Fusion in KANAGAWA『ドリル魂』、横浜現場編/『ドリル魂』YOKOHAMA ガチンコ編、嘉島典俊芸道30周年『感謝!嘉島典俊の世界 2009』、松竹『花の武将 前田慶次』、匠プロデュース『心のカルテ』ほか多数。  西村さんは、ワークショップ講師とともに、地方特別公演の演出を務められました。 地方特別公演については本パンフレットP21を、西村さんのメッセージについては、地方特別公演パンフレットをご覧ください。 (地方公演パンフレットは、MSP公式㏋にて公開いたします。)(にしむら としひこ)明治大学文化プロジェクト第2回『マクベス』でタイトルロールを演じる。現在はナレーター、舞台出演、身体表現、朗読講師など、幅広く活動している。25西村俊彦 鈴木利典

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