『文化継承学論集』第二号

目   次

リムスキー=コルサコフのオペラ『モーツァルトとサリエーリ』
一つのモーツァルト伝説の形
徳 植 隆 真
冥府としてのアフリカ―セリーヌにおけるコンラッドの影響と比較 下 井 有 子
ハワイ王国の文化と社会―その変遷と多元社会の形成 金 澤 宏 明
フィリピンの教育におけるカトリック教会の影響 武 井   望
三国時代の江南豪族と「名士」をめぐる一考察―虞翻とその一族を手がかりに― 落 合 悠 紀
明治時代語における自称詞のスイッチングについて 祁  福 鼎
愛情の女神 邢 莉
(訳・陳 慧玲)
三島由紀夫『仮面の告白』論―仮構された告白 太 田  翼
新派の<海>のイリュージョン 桂  真
四条宮以降の摂関家女性院宮を巡る考察―皇嘉門院を事例として― 山 田 彩起子
『土佐日記』の海―都志向との関わりについて― 西野入 篤 男
弘徽殿大后の朱雀帝の後宮への介入―右大臣家の後宮政策― 高 橋 麻 織
夕顔巻の「月」―『更級日記』との関係について 太 田 陽 介
摂関と母后―『源氏物語』朱雀王権の「摂関政治」を中心として― 湯 淺 幸 代
『出雲国風土記』における黄泉とその表現―宇賀郡脳磯条の記述から― 高比良 香 織
古今和歌六帖の万葉集―万葉集からの直接採録をめぐって― 具  延 鎬
中世人の「古代」観に関する覚書 上 杉 和 彦
神名火山再考―出雲と大和のカムナビ山の位相について― 永 藤  靖
彙報 2005年度「文化継承学Ⅰ」の年間授業実施報告 氣賀澤 保 規