6月11日に日本橋にある日本銀行本店見学に行きました。暑い日でした・・・。
初めに日銀についてのビデオを見て、その後行内見学、質疑応答、貨幣博物館見学をしました。
1.情報化社会にともない、お札がなくなるかもしれないことについては?
カード類はたくさんあるが現状ではお札にとって変わるほどのものではない。その影響を調査・研究してはいる。お札がいらなくなれば金融政策の変更もありうる。
2.使用済みのお金の処分は?
お札は裁断し、貨幣はつぶす。
3.お札はどのような基準、割合でつくられているか?
ニーズによって。(二千円札を使ってほしいらしい。)
4.地方銀行の合併の動きについては?
地銀の減少は当分続き統合は進んでいくが競争力をつけるためにはこれまでのやり方ではいけない。にほんの金融システム全体として合併は必要な事だろう。
5.ペイオフが実際に行われた際の対処は?
発動し得る体制にはなっているが実際なってみないとどうなるかは分からない。ペイオフの影響が極めて大きいと判断されれば、特例として全額保護もある。実際起これば大きな混乱が予想される。
6.首相に一言!
公的資金の再投入を考えてもいいのではないか。
7.アジア共通の通貨を考えてはいないのか?
ヨーロッパと比べてアジアは域内の経済力格差が大きいので現状では難しい。歴史的・文化的経緯の違いもあるが、難しい。
8.日銀に入ってよかったなあと思うことは?
入行時、バブル期で日銀は批判されてきた。今まで世間にあまり誉められたことはないが、これから先景気が良くなっていけばそう思うかも。
9.みずほ銀行のトラブルについては?
消費者に、銀行は信用できないというイメージを与え、現金の需要が一時増加した。金融庁と共同して事態の調査を行った。
10.政府のデフレ政策については?
資金は通常どおり出すが、不良債権の処理を進めないとデフレ脱却は難しいのではないか。
11.金融に関する消費者教育は?
金融のミクロ・マクロ的側面の情報提供を金融広報中央委員会が提供している。